失火/火災 進退伺文例

失火/火災 進退伺文例

代表取締役社長
〇〇〇〇 殿

令和〇年〇月〇日
設計部 〇〇〇〇 印

進退伺

去る令和〇年〇月〇日午前10:30頃、私が行っていた溶接の火が側にあった段ビールに引火し、火災が発生しました。 火災に気付いて、私と同僚数名で消火にあたりましたが、火災の回りが速く、 身の危険を感じましたので外に避難し、消防の到着を待ちました。消防が到着してからは15分程で消火されましたが、 工場の別棟が半焼する甚大な被害を出してしまいました。
この失火事故は、私が溶接作業における安全確認を怠ったことが原因であり、まったく弁明の余地がありません。 このような事故起こしてしまい、会社に多大な損害とご迷惑をおかけしましたこを深くお詫び申し上げます。
つきましては、その責任の重大さを鑑み、ここに退職願いを添えて、今後の進退についてご決裁をお願いする次第です。

以 上

火災事故は責任が重いため、慎重に語彙を選択して使いましょう。
「失火」は、本人が犯した過失で火災を起こした場合に使い、
「出火」は、過失の有無を問わず火災を起こした場合に使います。
火元責任者の引責などでは、「〇〇〇が起こした失火事故」又は、「〇〇〇の火災/出火事故」とし、 出火に対して、火元責任者自身の直接的過失はないことを表しておくのが無難でしょう。
 
 

進退伺 書き方

代表取締役社長
〇〇〇〇 殿

令和〇年〇月〇日
営業部 〇〇〇〇 印

進退伺

令和〇年〇月〇日〇時頃、・・・を起こしました。(不始末の具体的な状況を説明する文章)
・・・・のため起こりました。(不始末が発生した原因を書く)
・・・・となりました。又は、下記の損害が発生しました。(結果としてどうなったかを書く)
このことは、ひとえに私の・・・・が原因であり、深くお詫び申し上げます。(自己の責任を認め、謝罪の意を書く)
<辞表を添付しない場合>
この度の不始末は、全て〇〇担当者である私に原因があるのは明白であり、 その責任を負いたいと存じますので、進退についての指示を賜りたくお願い申し上げます。
<管理者の辞表を添付しない場合>
この度の〇〇による不始末は、私の指導監督不足であり、その責任の重さを痛感しております。 つきましては、今後の進退についてのご指示をお待ち申し上げます。
<辞表を添付する場合>
つきましては、いかなる処分であれ、謹んで服する覚悟でございますので、 ここに辞表を添えて、今後の進退についてのご決裁をお待ち申し上げます。
<管理者の辞表を添付する場合>
本件につき、管理者として全責任を負いたく存じますので、ここに退職願を添えて、ご指示をお待ち申し上げます。

以 上

進退伺の本来の意味からすると矛盾しますが、個人的な所見として、進退伺に辞表(退職願)を添付するかの判断は、その事案が社会通念上「懲戒解雇」に該当するのかを基準とするのがよいと考えます。つまり、辞表(退職願)を添付する場合は、「懲戒解雇」を回避するためのに、自らの意思で退職を選択するのです。それができれば再就職にも都合がよいいでよう。
一方、懲戒による「解雇」では重過ぎる処分だと考えられる場合、辞表(退職願)は添付しないのがよいでしょう。それが添付されていなければ、会社は「懲戒解雇」を決定するしか、その当人を辞めさせることができません。それでも、会社が「解雇」を決定したり、「辞職」を促したりする場合、不当解雇(行為)となる可能性もあります。
以上のことを踏まえて、文末の表現は慎重に記載してください。
 
 
 
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