11月の挨拶文 カジュアルな挨拶文(書き出し)と結び文例

カジュアルな挨拶文について

カジュアルな挨拶文は、やわらかな表現の季節の挨拶(改まった時候の挨拶を口語調で表現した挨拶文) より一層くだけた感じの挨拶文とします。手紙はもとよりSNSのメッセージやブログなど多様なメディアで使える 書き出しを想定しています。
以下は、特に季節感重視の例文です。他にやや長い挨拶文、挨拶文を作成するのに役立つ季節の花や農作物、風物詩、季語なども参考にされてください。

カジュアルな書き出しでの文書の書き方

手紙の場合は、頭語+時候の挨拶が基本ですが、カジュアルな挨拶文の場合、頭語の代わりに「○○さん」のように相手に呼びかけるようにして 書く方法が多くもちいられます。目上の方なら「叔父様」「○○先生」、目下なら「○○君」「○○さん」ではじめて、その後に「最近めっきり涼しくなりましたね。」などとつづけます。 また、手紙の基本構成にはからは逸脱しますが、頭語を省略するのも一つの方法です。
手紙やそれに準ずるもの以外の場合、頭語(拝啓)などは不要ですが、いきなり用件では事務的になりがちなので、何か一言入れることがあります。 大多数の人に影響がある天候や最近の出来事など話題としては多いと思います。
回覧文書やブログやSNS投稿など読者が不特定多数や特定されないときなどは、対象とする方々の大多数が共感を持っであろう事柄に触れるのがよいのではないかと思います。
例)
1.地震や台風などの自然災害(お見舞いの言葉を沿える)
2.オリンピックやワールドカップなど多くの人が興味があると思われる大きなイベント
3.多くの方々も共感できそうな個人的な経験にまるわる感想
4.組織や団体、グループ内宛てなら内輪の共有されている事柄

【2024年10月26日更新】今の時期のカジュアルな挨拶文の書き方/例文

【10月26日更新】
10月も下旬を迎え、秋晴れが清々しい季節となりました。早いところでは初霜の便りも 聞かれるようになりました。今年は夏が暑く長かったので、やっと普通に戻ったように思えます。
秋本番の今、レジャー、旅行や秋の味覚のグルメなど話題豊富です。 ご自身の秋らしい体験などは、共感を呼ぶと思います。
また、衆議院総選挙や日本シリーズ、 アメリカでは、大谷選手がワールドシリーズに進出して盛上がは最高潮となってます。 今は話題が豊富なので、対象の方々の趣味嗜好にあう話題を選んでみてはいかがでしょうか。

11月上旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

山々の木々が美しく華やかな季節になりましたが、いかがお過ごしですか。
日に日に秋が深まる季節となりましたが、お忙しい方ですから仕事に励まれていらっしゃることと存じます。
秋晴れの心地よい季節となりましたが、〇〇様には(お健やかに/ご壮健にて)お暮しのことと存じます。
清々しい秋晴れがつづく日々、いかがお過ごしですか。
心地よい小春日和についついうたた寝してしまう陽気となりました。
暦のうえでは立冬となりめっきり日が暮れるのがはやくなりました。
街路の銀杏がすっかり色づき、街が華やかになりました。
澄みきった秋空のように聡明なあなたを思い、ペンを走らせております。
スポーツの秋、〇〇さんはスポーツマンだから何かされているのでしょうね。
秋の夜長をあなたに会える日を一日千秋の思いで過しています。

11月中旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

朝夕はめっきり冷え込んできておりますが、お変わりございませんか。
紅葉の艶やかなな季節、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
日増しに寒さが加わってまいりました。皆様とも久しくお会しておりませんが、お元気でしょうか。
日増しに寒さが身にしみるようになりました。
いつの間にか吐く息が白くなるころとなり温かい鍋が恋しい季節となりました。
銀杏の葉が散り、歩道は黄色一色です。もう秋も終わりですね。
街路樹が日に日に葉を落とし。木枯らしにその葉が舞う季節となりました。
久しく会わないうちに秋も終わりとなりましたね。お元気ですか。
いつしか陽だまりの恋しい季節となりました。
晩秋といえ、ここのところうららかな小春日和がつづいています。
ワイン好きとしては、今年のボジョレーの出来が気になる季節となりました。

11月下旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

そろそろこたつが恋しい季節となり我が家でもストーブが活躍しはじめました。
北風に枯れ葉舞う季節、皆様にはお元気にお暮しのご様子で何よりです。
冷気がいよいよ強まり、ストーブの出番となりました。
遠くの山はもう薄く雪化粧をしました。冬支度をはじめようかと思うこのごろです。
ゆく秋のさびしさを感じるこのごろです。
葉が散ってしまった街路樹に冬の訪れを感じるこのごろです。
今朝、庭に初霜がおりました。もう間もなく冬ですね。
初霜の便りが聞かれるこのごろ、御地ではまだ大丈夫でしょうか。
北国からは初雪の便りが聞かれる季節となりました。
冬はもうすぐそこまで来ているようですね。お元気ですか。
寒くなってきたね。元気ですか。(私/僕)はとても元気にしてます。
 

11月のやや長文のカジュアルな挨拶文の例文

最近の個人的な出来事を題材とした挨拶文の例文
 近くの神社をとおりかかったら、千歳飴を下げた晴れ着の子供たちの姿ををみかけました。 (もう随分前のことですが、娘もあんな感じだったなと懐かしく思い出されました/長男の子が来年七五三なので、とても待ち遠しく思えました)。 (〇〇のお孫さんも七五三ではないですか/皆さんお元気にされてますでようか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・
相手との共通の趣味や思い出、出来事を題材にしたた挨拶文の例文
 菊の品評会へ行ってきました。 (最初、〇〇さんから手ほどきをうけてから/下手の横好きで)毎年出品していますが、他の方の作品をみる (と私のなどは足元にも及ばないと/につけて、自身の力不足を)痛感させられます。 正直いうと、今年は少しばかりできが良かったので(期待していた/自信があった)のですが、まだまだです。 (今年の菊のできはいかがでようか/お元気にされていますか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・
最近のニュースや出来事を題材とした挨拶文の例文
 今年もボジョレーが解禁になりましたね。 普段はワイン(なんか/なぞ)口にしない(僕/小生)(ですが/でありますが)、 飲兵衛としては、(スルーする訳にはいかず/すててもおけず)、 (ついつい/証拠にもなく/懲りずに)夜な夜な街へくりだしては、飲みすぎてしま(ってます/うこのごろです)。 (もうボジョレーは飲んだかい/〇〇君、飲んでる/元気にしてるか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・
故事やことわざ、言い伝えなどを題材とした挨拶文の例文
 この季節になるとアツアツのおでんと熱燗が、いよいよ恋しくなるね。 酒は百薬の長いうけど、仕事あがりに赤ちょうちんで一杯ひっかけると、 明日への活力がわいてくるように思えるのは気のせいかな。 (お元気ですか/その後、どうしてる。/調子はどうだい)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

11月 手紙の結び/締めくくりの書き方と文例

日増しに冷え込みが増す時節柄、くれぐれもご自愛ください。
朝夕の寒さには、どうぞご用心ください。
昼夜の寒暖差がある時節柄、くれぐれもご自愛専一でお過ごしください。
朝は寒さがこたえるようになりました。体調をくずさないようお気をつけください。
木枯らしの季節です。お出かけの際には防寒をしっかりされてください。
十一月に入り、お忙しいでしょうが、どうかお体にはご留意ください。
温かい食事を囲みながらお会いできる日を心よりお待ちしております。
ゆく秋をおしみつつ酒を酌み交わしたいものです。
年末年始のお休みにお会いできることを心よりお待ち申し上げます。

11月 歳時記

11月 上旬の歳時記
11/3 文化の日
11/7 立冬
二十四節気-この日から立春の前日までが暦の上では冬。
11月 中旬の歳時記
11/15 七五三
11月 下旬の歳時記
11/22 小雪
二十四節気-木々の葉が落ち、山には初雪が舞い始める頃。
11/23 勤労感謝の日

11月を感じる言葉/行事/風習

唐津くんち
唐津市にある唐津神社の秋季例大祭です。平成27年にユネスコ無形文化遺産にも 登録されています。巨大な曳山(ひきやま)が、唐津市内を巡行します。
文化の日
祝日のひとつです。日付は11月3日で明治天皇の誕生日でした。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。また、皇居で文化勲章の親授式が行われます。
火焚祭
11月に京都の各神社で行われる神事です。新嘗祭や冬祭と呼ばれるところもあります。奉納された護摩木を火床に入れ焚き上げます。秋の収穫に感謝し、厄除けなどを願いつつ、護摩木(火焚串)に書かれた諸々の願いを祈願する行事です。
酉の市
関東地方を中心に例年11月の酉の日に行われる祭です。「酉の市」では、露店で縁起熊手を売られます。
ボジョレー・ヌーボー解禁日
解禁日は早出し競争による品質低下を防ぐため設けられました。当初解禁日は11月15日でしたが、この日が土日にあたるとワイン運搬業者がお休みになってしまうため、1985年より11月の第3木曜日に改定されました。日本は先進国の中で最も早くボジョレー・ヌーヴォーを味わうことができます。
勤労感謝の日
祝日のひとつです。「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としています。戦前は、新嘗祭(にいなめさい)の日でしたが、戦後天皇行事と国事行為が切り離される形で「勤労感謝の日」となりました。
新嘗祭
新嘗祭(にいなめさい)は宮中祭祀のひとつです。収穫祭にあたるもので、11月23日に天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食べて、その年の収穫に感謝します。天皇が即位の礼の後に初めて行う新嘗祭を大嘗祭といいます。
七五三
11月15日に7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事です。現在では11月中のいずれかの土・日・祝日に行なうことも多くなっています。神社などで「七五三詣で」を行いご報告、感謝、祈願を行います。
千歳飴
七五三では、親が子に長寿の願いを込めた「千歳飴」を与えて食べて祝います。千歳飴という名称は、「千年」つまり「長い」「長生き」という良い意味があり、細く長く、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されています。
【参考文献】
復本一郎編集 2004年 [四季別・50音順季節のことば事典] 柏書房
さとうひろみ著 2013年 [大切にしたい、にっぽんの暮らし] サンクチュアリ出版

11月の動植物/食べ物/自然


日本では観賞用として発展し、秋に全国各地で菊花展が開催されます。秋を代表する花といえます。菊の紋のうち、八重菊を図案化した十六八重表菊は、天皇および皇室を表す紋章でもあります。
サツマイモ
サツマイモ(薩摩芋/さつまいも)は甘藷(かんしょ)ともよばれます。サツマイモは、「紅あずま」や「高系14号」などがホクホク系が主流うでしたが、昨今は「安納芋」や「紅はるか」に代表されるしっとり系の濃厚な甘さの芋など出回るようになり好みで選べるようになってきました。
銀杏
銀杏は、イチョウの種子で、炒ったり、茶碗蒸しなどの具材として食用にされます。
牡蠣(かき)
食用にされるカキは、広島の養殖で「真牡蠣(マガキ)」天然の「岩牡蠣(イワガキ)」、それに有明海などで獲れる「有明牡蠣」が有名です。11月頃から美味しくなり冬がカキの本格的なシーズンです。また、岩ガキは6月から8月に旬を迎えます。
ツル
ツルは、10月中旬から12月頃にかけて、越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで滞留します。最大の飛来地は鹿児島県出水市です。
時雨
主に秋から冬にかけて、一時的に降ったり止んだりする雨のことです。時雨が降る天候に変わることを時雨れる(しぐれる)ともいいます。
木枯らし
太平洋側地域で晩秋から初冬の間(10月半ばから11月末まで)に吹く風で風速8m/s以上の北寄りの風のことです。冬型の気圧配置になったことを示す現象です。
小春日和
晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天のことです。春とついていますが、旧暦10月のことを小春といい、小春日和は冬の季語です。
氷雨
空から降ってくる氷の粒のことでしす。または、冬に降る冷たい雨のこともいいます。気象学では、氷の粒の直径が5mm以上のものを雹(ひょう)、5mm未満のものを霰(あられ)とよびます。なお、俳句においては氷雨は夏の季語となります。

11月の別名

神楽月(かぐらづき)/神帰月(かみきづき)/建子月(けんしげつ)/辜月(こげつ)/霜月(しもつき)/霜降月(しもふりづき)/霜見月(しもみづき)/天正月(てんしょうげつ)/雪待月(ゆきまちづき)/陽復(ようふく)/竜潜月(りゅうせんげつ)

11月の俳句に用いる季語

神の旅/神の留守/立冬/初冬/初時雨/初霜/冬めく/酉の市/熊手/七五三/新海苔/蕎麦刈/麦蒔/小春/冬晴/帰り花/紅葉散る/落葉/銀杏落葉/枯葉/木の葉/時雨/神迎/北颪/冬暖
 
 
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