挨拶文のカジュアルな書き方と月毎の文例一覧

カジュアルな挨拶文とは

カジュアルな挨拶文は、やわらかな表現の季節の挨拶(改まった時候の挨拶を口語調で表現した挨拶文) より一層くだけた感じの挨拶文とします。手紙はもとよりSNSのメッセージやブログなど多様なメディアで使える 書き出しを想定しています。
そのため、手紙の書き出しのように挨拶文としての役割以外にも話の”つかみ”となる 文章の書き出しのの意味合いも含めてカジュアルな挨拶文として説明します。

カジュアルな挨拶で書く文章で想定される状況

親しい友人や親族などへの手紙やメッセージの場合、 特別に挨拶文を入れることなく用件を伝えたとしても、それを無礼とも思われないでしょう。 カジュアルな挨拶文ではじめる文書は、
1.知人や友人への手紙、ハガキ(紙媒体)による便り
2.社内や地区、団体内などの堅苦しくない内容の文書(回覧/お知らせの掲示物/メール/メッセージ)の書き出し
3.不特定多数が読むであろう文書(ブログ、SNSの投稿、HP掲載文)
など想定される状況です。

カジュアルな書き出しでの手紙の書き方

手紙は、【前文(頭語+時候の挨拶)】+【主文】-【末文(結語)】-【後付け】が基本構成ではありまが、 カジュアルな挨拶文で書き出す場合、この基本構成に沿おうとすると 頭語といわれる「拝啓」「前略」として適当なことばがみあたらない場合があります。
その場合は、頭語の代わりに「○○さん」のように相手に呼びかけるようにして 書く方法が多くもちいられます。目上の方なら「叔父様」「○○先生」、目下なら「○○君」「○○さん」ではじめて 、その後に「最近めっきり涼しくなりましたね。」などとつづけます。 このような書き出しの場合は、普通の文と同じなので「○○様」は一文字下げで書き出します。
また、手紙の基本構成にはからは逸脱しますが、頭語を省略するのも一つの方法です。 一般にいわれる「手紙の基本構成」は昔からの習慣からできあがった一形式でしかありませんから手紙の内容や相手との親しさなどと考慮したうえで、ふさわしいことばや会話でいうところの”つかみ”となるようなことばではじめるのもいいでしょう。
この場合、頭語「拝啓」「前略」を省略しているので結語「敬具」「草々」も不要となりますが、 書き手が女性ならば、結語の「かしこ」で終わると柔らかで奥ゆかしい趣をかもすことができます。「かしこ」は「これで失礼します」のような意味で、頭語がなくてもいいとされています。
 

カジュアルなメールやメッセージの書き出しの書き方

ビジネスメールや業務メッセージの挨拶は、「お疲れ様です」「お世話になってます」「こんにちは」 など一言の挨拶一般てきです。
主観ではありますが、メールやメッセージには、 何かを伝達するツールの印象が強いためか、冗長な長い挨拶文はそぐわないように思います。 そのため、
「春らしくなりましたね。」
「お元気にされてますか。」
「ご無沙汰しております。」
「突然のメールで驚かせたらすみません。」
のように一言の挨拶がよいのではないでしょうか。

手紙やそれに準ずるもの以外のカジュアルな書き出しの書き方

手紙以外となると回覧文書やブログやSNS投稿 など多くは複数の方々でかつ面識もない方々の場合も多いでしょう。
手紙やそれに準ずるもの以外の場合、頭語(拝啓)結語(敬具)不要ですが、 どのような文章でもいきなり用件を書くのは、 あまりにも事務的であったり、威圧感すらかもすことがありますので、 何か一言入れようとするのが日本人の感性ではないでしょうか。
基本的には、これまでの慣習に従い季節感を重視はしますが、 それにこだわることはしに近頃の話題や自身の個人的経験や近況も挨拶文のネタにしてよいと思います。 ただし、自身のことで書き出すときは、宛先の方と親しい関係で自分のことに興味をもって もらえることが前提となります。
読者が不特定多数や特定されないときなどは、日本に住まう万人に影響する気候や 多くに人が興味のある大きなニュースなどが、互いに共感がえられて 読者を引き込みやすくなるのではないかと思います。 読者が不特定多数の場合の話題としては、
1.地震や台風などの自然災害(お見舞いの言葉を沿える)
2.オリンピックやワールドカップなど多くの人が興味があると思われる大きなイベント
3.多くの方々も共感できそうな個人的な経験にまるわる感想
4.組織や団体、グループ内宛てなら内輪の共有されている事柄
等々ですが、個人的かつ独りよがりな事柄 やマニアックな分野の話題よりは、 読者の多くが共感できること、共有されている事柄に触れるのがよいのではないかと思います。

1月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 穏やかな新春をご家族でお迎えになられたのでしょうね。
  • 松飾りも取れ、普段通りの生活が戻りました。
  • 年も改まり、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられます。
  • 例年にない寒の入りとなりました。
  • 新春とはいえ、連日厳しい寒さがつづいております。
  • いよいよ本格的に寒くなってまいりました。

2月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 春なお遠く、寒さが身にしみる日を過ごしております。
  • 寒気の中にも早春の息吹が感じられるこのごろです。
  • 水ぬるむ季節となりました。
  • 梅のつぼみもそろそろ膨らむころですね。
  • ほころびはじめた梅のつぼみに春の兆しが感じられるころとなりました。
  • 早咲きの梅がちらほらみうけられる季節となりました。

3月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 日増しに暖かさが増してくるころとなりなりました。
  • このごろ急に春めいてまいりました。
  • 桃の節句もすぎ、ようやく春らしくなってきました。
  • 長かった冬も終わり、ようやく春が来ました。
  • うららかな春の日には、ひと時忙しさを忘れのどかな気持ちになります。
  • 春の嵐が吹き荒れる今日この頃です。

4月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 花の便りに心を弾ませるころとなりました。
  • 花吹雪が舞う頃となりました。
  • いつのまにか桜の盛りも過ぎてしまいました。
  • 桜の花も散り、早くも葉桜の季節を迎えました。
  • いよいよ春爛漫のよい季節となりました。
  • 草木の緑が萌えだし、春の気配もようやく ととのってまいりました。

5月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 色とりどりのさつきやツツジが咲き誇る季節となりました。
  • 野も山も新緑におおわれています。
  • 大空に泳ぐ鯉のぼりに心が晴れ晴れといたしております。
  • 気持ちのよい五月晴れがつづきます。
  • 目にもまばゆい緑の季節を迎えました。
  • 当地は、毎日のように爽やかな青空がが広がっています。

6月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 早くも今年も半分が過ぎようとしてます。
  • そろそろ蛍が飛び交うころですね。
  • こちらは、早々に梅雨入りいたしました。
  • 梅雨の晴れ間にのぞく青空が目にまばゆく、夏らしさを感じる今日このごろです。
  • 庭の紫陽花が雨に美しく濡れています。
  • 吹く風にも初夏のさわやかさを感じるようになりました。

7月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 梅雨も明け、いよいよ夏到来です。
  • 梅雨明けとともに連日の猛暑がやってきました。
  • 梅雨も明け、暑さもひときわ強くなってまいりました。
  • 蝉の声が聞こえる季節となりました。
  • 海開き、山開きの時期を迎え、いよいよ本格的な夏の到来となりました。
  • 夏空の青さが眩しいこのごろです。

8月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 日中の厳しい暑さは、しのぎがたい毎日です。
  • 暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ猛暑日がつづきそうです。
  • 猛暑は、いつまでつづくのでしょうか。
  • 花火が夜空を彩る季節となりました。
  • たそがれ時の風の涼しさに秋が近いのを実感してます。
  • 夕焼けがひときわ美しい季節を迎えるました。

9月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 虫の声に秋の訪れを感じるころとなりました。
  • 一雨ごとに秋のさわやかさが感じられる季節となりました。
  • 空の色、風の音にも秋を感じる今日このごろです。
  • お彼岸も過ぎ、秋風も涼しく、過ごしやすくなりました。
  • 空高く澄み渡る今日このごろ。
  • 高く澄み切った空に白いうろこ雲が浮かぶ季節のなりました。

10月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 小春日和には少々暖かすぎる日々ですね。
  • 黄金色の稲穂がそよぐ、実りの秋になりました。
  • キンモクセイが、どこからともなく香ってくる季節となりました。
  • 木の葉も少しずつ色づきはじめ、秋の深まりを知らせいます。
  • 秋もようやく深まってまいりました。
  • 秋もたけなわとなりました。

11月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 秋の色もようやく深みを増してまいりました。
  • 木々の葉も見事に色づく季節となりました。
  • 菊の花が、今が盛りと咲いています。
  • いつのまにか、めっきり日が短くなりました。
  • 行く秋の寂しさをしみじみ感じるこのごろです。
  • こちらでは少し早めの初雪が降りました。

12月のカジュアルな挨拶文(季節感重視)の例文

  • 年の瀬を迎え、何かとせわしい毎日です。
  • 道を行く人もすっかり冬支度をしています。
  • 木枯らしに一段と寒さを感じる頃となりました。
  • あちこちのツリーが目を楽しませてくれる季節となりました。
  • 年の瀬とともに本格的な寒さがやってきやようです。
  • 寒風の吹く日が増え、今年も残りわずかとなりました。
 
 
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