手紙(前文)の書き方

手紙(前文)の書き方-手紙の基本構成をもとに手紙の書き出し(頭語/前文)から、主文、終わり(末文/結語)、後付け/副文までの書き方と手紙を書くとき心がけることを詳しく説明します。 また、語句や慣用句を流れに沿って列挙してありますので、語句の選択に迷ったときの参考にされてください。

前文とは

前文とは、頭語の後にくる「時候の挨拶」とそれに続く文です。相手の繁栄や健康を喜ぶことばや日頃の感謝を述べるのが通例です。
前文は、決まり文句があり、内容に則したことばを組み合わせて書くことができます。

主に私的な手紙の前文

【相手の安否をたずねる前文】
{ ΟО様 / 皆様 / 皆々様 / ご家族の皆様 / ご一同様 }
 ↓
{ には / おかれましては }
 ↓
{ いかがお過ごしですか / お元気でいらっしゃいますか
/ お変わりなくお過ごしですか / お元気にお過ごしのことと存じます
/ (お変わりなく/お健やかに)お過ごしのこととお喜び申し上げます }
【自分の安否を伝える前文】
{ (私/私ども)も / こちらも / 当方も / 家族一同 }
 ↓
{ (元気/無事/健康/平穏/息災)に / 何事もなく / 大過なく }
 ↓
{ (暮ら/過ご)しております
/ (暮ら/過ご)しておりますので、どうかご(休心/安心)ください }
【日ごろの感謝の前文】
{ 平素は / 日ごろは / 先日は / 先般は }
 ↓
{ 何かと / 大変 / いろいろと }
 ↓
{ お世話になりまして / お心におかけいただき / お気遣いをいただき }
 ↓
{ 誠にありがとうございます / ありがとうございます
/ 心よりお礼申し上げます / 深く感謝しております }
【ご無沙汰を詫びる前文】
{ 平素は / 日ごろは / 心ならずも
/ 長らく / 久しく / すっかり / 雑事にまぎれて }
 ↓
{ ご無沙汰(ばかりで/続きで/いたしまして) }
 ↓
{ 誠に申し訳ございません / 心苦しく存じます /平にご容赦ください }

関連文例/例文一覧

主にビジネスレターの前文

【健康や繁栄を喜ぶ挨拶の前文】
{ ますます / いよいよ }
 ↓
{ (お元気で/お健やかにて)お過ごし / ご(健勝/壮健)にてご活躍 
 ご(清栄/清祥/繁栄/隆盛/隆昌/発展/活躍/健勝/壮健) }
 ↓
{ のことと / の段 / の由 / の趣  }
 ↓
{ 何よりに存じます / 慶賀の至りに存じます / 大慶に存じます 
 お慶び申し上げます / 心よりお喜び申し上げます / 拝察申し上げます }
【平素の感謝とお礼の前文】
{ 平素は / 日ごろは / 毎々 / 先日は / 先般は /この度は }
 ↓
{ (格別/格段)の / 一方ならぬ / 身に余る / 多大な / 過分な }
 ↓
{ ご(指導/支援/協力/厚情/交誼/厚誼/懇情/愛顧) / お引き立て }
 ↓
{ を賜り / をいただき / にあずかり / になりまして }
 ↓
{ (厚くお礼/深謝/深くお礼/心からお礼)申し上げます / 感謝しております }

前文で注意すべきこと

1.相手の地位や立場にみ合う敬意を表すことばを選択してください。
例えば、地位が高い方や取引先の重役の方宛のお祝いやお礼の手紙の場合、最も改まった表現「拝啓 いよいよご壮健の(段/由)慶賀に存じます」とすると、格調高い文章となります。しかし、担当間や親しい方に同じ文章を用いると堅苦しく、他人行儀な印象となりますので、 相手との関係性を考慮した表現にするよう心がけるのも必要なことです。
2.ことばの敬意や丁寧さの度合いがちぐはぐにならないよう文内を統一する。
例えば、「平素は、一方ならぬの懇情を賜り、本当にありがとうございます」では、丁寧さが統一されていない印象を与えます。例文では下線の部分を「(厚くお礼/深謝)申し上げます」とすると統一感のある文章となります。
3.ビジネスシーンでは、時候の挨拶も厳格な形式に従わず略式の表現がされています。
「拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」が、広く認知されていますので、儀礼文書以外では使っても良いでしょう。

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