3月のカジュアルな書き出し(手紙/メール/SNS/ブログ記事)の書き方
卒業・異動・受験の結果発表など、生活の節目となる出来事も多く、挨拶文を書く機会が増える時期でもあります。
カジュアルな挨拶文で書き出すときは、①相手への呼びかけ+②3月らしい季節感や行事+③相手の近況や体調を気づかうひと言を入れると、どの媒体でも自然で親しみやすい印象になります。
手紙の場合
手紙の基本構成は【前文(頭語+時候の挨拶)】+【主文】+【末文(結語)】+【後付け】ですが、 カジュアルな手紙では「拝啓」「前略」などの堅苦しい頭語は不要です。
頭語を省略し、「○○さん」「○○くん」などと呼びかけて始めても問題ありません。
目上の方には「叔母様」「お姉様」「○○先生」、
知人・友人なら「○○くん」「○○さん」などが一般的です。
呼びかけの後に、以下のような3月らしい一文を続けると自然で柔らかい書き出しになります。
- 「少しずつ春の暖かさを感じるようになりましたね。」
- 「梅の花が見頃を迎えていますね。」
- 「卒業シーズンになりましたが、お元気ですか。」
ただし、手紙で書き手が女性の場合、最後を「かしこ」で締めくくると柔らかく上品な印象になります。「かしこ」には「これで失礼します」という意味合いがあり、頭語がなくても使える表現としてよく用いられます。春の近況や感謝の言葉で本文を結んだあとに使うと自然です。
メールの場合
メールは手紙よりもさらにカジュアルで構いません。
件名には「3月のご挨拶」「春の近況報告」などのように、用件が伝わる簡潔なタイトルをつけましょう。
書き出しは「いつもお世話になっております」「お久しぶりです」で始め、
すぐに「暖かくなってきましたね」「そろそろ桜の便りも聞こえてきますね」
といった季節のひと言につなげるとスムーズです。
親しい友人へのLINEなら、「春っぽくなってきたね!」「花粉つらいけど元気?」といった短文でもOKです。
SNS(LINE/X/Instagram等)の場合
SNSでは短く印象的にまとめるのが効果的です。
「3月スタート!」「春の気配がしてきた」「梅がきれいに咲いてる」など、季節の変化が伝わる言葉を一文添えるだけで十分です。
#3月 #春の気配 #梅の花 #卒業シーズン #花粉症 など、季節性の高いハッシュタグを使うと投稿がまとまります。
ブログ記事の場合
ブログでは、読者全体に向けて少し長めの導入が向いています。
「3月に入り、日差しの中に春の暖かさが感じられるようになってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。」
「梅の花が咲き、桜の便りも聞こえてくる季節になりました。今日は、そんな3月に使えるカジュアルな挨拶文をご紹介します。」
といったように、季節の情景+読者への呼びかけをセットにすると、自然な導入になります。
3月のカジュアルな書き出しのポイント
・季節感を出す: 「春一番」「啓蟄」「梅」「卒業」「年度末」「ひな祭り」などの3月らしいキーワードを使う
・忙しさを気遣う: 卒業・異動・年度末といったイベントによる「忙しさ」を気遣う一言を添える
・媒体の特性を活かす: SNSなら短く絵文字付き、メールなら件名も工夫、手紙なら丁寧に
・堅苦しくしない: 「余寒」といった2月までの寒さの表現から、「春めく」「うららか」といった暖かい表現へ切り替えていく
【ご参考】
改まった時候の挨拶(書き方と慣用文例/月毎の季語)
やわらかな(堅苦しくない)表現の時候の挨拶の書き方と文例
3月上旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文
手紙向けの例文
春とはいえ朝夕はまだ肌寒い日が続きますが、お変わりありませんか。
梅の花が(見頃/満開)を迎える季節となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
日ごとに暖かさが増し、本格的な春が近いことを実感しています。
三月に入り、やわらかな日差しが心地よい頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
一雨ごとに暖かくなりましたが、年度末でお忙しくされていませんか。
まだ三月もはじめだというのにこの暖かさ、早い春の訪れに心も晴れやかです。
メールで使えるひと言
3月に入り、少しずつ春めいてきましたね。お元気ですか。
年度末で何かとご多忙と存じますが、どうぞご無理なさらないでください。
SNSで使えるひと言
春一番が吹いたね!いよいよ春だ(#春一番 #3月スタート)
ぽかぽか陽気の日が増えてきた!春までもう少し。(#3月上旬 #春待ち)
3月中旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文
手紙向けの例文
長かった冬も終わり、ようやく待ち望んでいた春がやってきました。
穏やかな日差しに、いつしか春の気配を感じる季節となりました。
桜のつぼみもふくらみ始め、開花が楽しみな今日この頃です。
春風が心地よく、外に出るのが楽しくなる時節ですね。
木々の芽吹きに春の息吹を感じておりますが、そちらはいかがでしょうか。
沈丁花の甘い香りが漂う季節となり、春の訪れを実感しています。
メールで使えるひと言
日中はすっかり春らしくなりましたね。お変わりありませんか。
卒業・異動のシーズンですね。慌ただしい日々ですが、体調を大切にしてください。
SNSで使えるひと言
沈丁花の香りがふわっとして、春がきたなあって思う。(#春の香り #3月中旬)
桜のつぼみが色づいてきた!開花が待ち遠しいね(#桜前線 #卒業シーズン)
3月下旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文
手紙向けの例文
暑さ寒さも彼岸までと申しますが、過ごしやすい季節となりました。
桜前線が北上し、各地で開花の便りが聞かれるようになりました。
そちらでは桜は咲き始めましたか。
春の味覚が楽しめる季節となり、筍や山菜を見かけると春を感じます。
年度末の慌ただしさの中にも、春の訪れを感じるこの頃です。
筍にたらの芽、たくさんの美味しいものを春が運んできました。お元気ですか。
メールで使えるひと言
いよいよ新年度が始まりますね。準備でお忙しいと思いますが、体調管理に気をつけて!
こちらの桜は〇分咲きです。そちらの桜はもう満開でしょうか。
SNSで使えるひと言
桜が咲いた!お花見日和だね(#桜開花 #お花見)
年度末のあわただしさもあと少しで終わり。みんな頑張れ!(#年度末 #新生活)